2014年06月15日

tegra3 tegra4 CPU シングルコアベンチマーク

Android系の性能のベンチマーク系比較記事を良く見かけますが、実際の体感性能とかなり差があるように思います。この記事では linux用のベンチマークソフト nbench を利用して CPU のシングルコア性能を比較してみます。

nbench.tegra4.png

横軸は Pentium 90MHz の性能を 1 とした指標です。(値が大きい程高性能)
3つの CPU で比較しています。パソコン用CPUとして Core 2 Quad、モバイル用CPUとして tegra3, tegr4 の結果をグラフにしています。ポイントとしては、

* シングル・コア性能である
* tegra4 の広告の謳い文句では、デスクトップ CPU の Core-i5 に拮抗すると言われているが、このベンチではまだまだ次元が異なる性能である
* やはり浮動少数計算では、まだデスクトップCPUと比べて100倍近い性能差がある
* バイナリは通常の最適化であるため、ARM専用の最適化は行っていない
* tegra3からtegra4への性能向上に関して CPU 性能で2倍以上と謳っているが、1.5倍程度である

体感速度に近い結果となりました。

posted by CatappWorks at 01:18| Comment(0) | ベンチマーク

2014年03月18日

Android 安定化

Android の安定化に関する記事を書きます。

iOS や Windows に比べてまだまだ不安定感のある Android は需要が多いためか「高速化」「安定化」に関する内容の記事を多く見かけます。

さまざまな人がツールを開発したり安定化方法を試してみたりした結果、本当に効果のある方法と、良くなったような気がするプラセボ(偽薬)効果であるものが解ってきています。以下に簡潔にまとめてみたいと思います。

・タスクキラーにてアプリを終了させる→【☓プラセボ効果】【☓不安定化する】
注:ただし、2.2などの古いAndroidや暴走している通常アプリがある場合は効果あり

・キャッシュクリア→【☓プラセボ効果】
注:アプリのアップデート時にアプリまたはOS側にバグがあった場合には効果あり
注:SSDの性質上、ディスク残りが極端に少なくなっている場合には効果あり

・開発者オプションのバックグラウンドプロセスの上限を制限する→【○効果あり】
注:ただしバックグラウンドプロセスを利用するアプリが起動できなくなります

・開発者オプションのアニメーションを無効化→【△効果あり】
注:アニメーションがスキップされる分高速化します。ただし、それだけです

・ウィジェットやアイコンを置かない、インストールするアプリを少なくする→【○効果あり】
注:実際に起動しているかは関係なくアプリの絶対数に比例して速度が落ちる。OSまたはシステム関連のバグと推測。

・再起動→【△効果あり】
注:原因は間違いなくアプリかOSのバグです

・!!root必要!! Firewallを利用する(ただしカーネルで制御するもの)→【◎絶大効果あり】
注:AndroidFirewall(JTSCHOHL社)で確認
注:無駄な広告通信、開発者用のデバグ情報を遮断するためと推測


・!!root必要!! 軽量な entropy generator を利用する→【☓プラセボ効果】
注:通常の処理では使用されていないため、通常の利用では効果なし

・!!root必要!! 先読みキャッシュ(read_ahead)の大きさを変更→【△効果あり】
注:ただし、デフォルトの値が最適でなかった場合のみ

・!!root必要!! cpu,gpuのクロック調整→【◎絶大効果あり】
注:高クロックは動作速度向上、低クロックはバッテリー性能を向上。ハードの変更なので当たり前ですけれど

・!!root必要!! build.propの変更→【△ほとんどプラセボ効果】
- 一般的な端末では無意味なものの例
wifi.supplicant_scan_interval
net.tcp.buffersize.*
persist.sys.purgeable_assets=1
ro.max.fling_velocity/ro.min.fling_velocity
ro.kernel.android.checkjni=0
ro.kernel.checkjni=0
persist.sys.use_dithering=0
dalvik.vm.dexopt-flags

・!!root必要!! greenify を利用する→【◎絶大効果あり】
注:インストールアプリをハイバネーションさせるアプリ



posted by CatappWorks at 22:17| Comment(0) | Android

2014年03月17日

SIMカードに関して

SIMカード周りに関するまとめです。

ネット上には多くの情報がありますが、間違った情報もあるため、簡潔にまとめてみました。

・SIM(カード)とは
Subscriber Identity Module Card の略です。スマホを含む携帯電話を特定するための固有のID番号が記載されているICカード

・SIMに記録されている内容
IMSI(International Mobile Subscriber Identity)と呼ばれる番号のみが記載されています。通信を行うことで初めて電話番号と結びつけることができます。

・SIMの種類
【大きさによる分類】(フルサイズ)SIM、mini-SIM、micro-SIM、nano-SIM
【通信事業者による分類】7種類ほど

・SIMロックとは
SIMカード側ではなく、電話機器側の制限で、異なるキャリア(通信事業者)間で利用できなくする仕組みです。

・赤ロムとは
電話機器にはそれぞれ世界に一つしか存在しない固有のIDを持っており、何らかの理由でキャリア通信網を利用することを禁止された端末(電話機器)のことです。(SIMのIDとは関係ありません)ローン未払いの端末や、犯罪に利用された経歴のある端末などが、この制限にあたるようです。
中古端末を購入する場合は、常にこの問題がつきまといます。

・白ロム、黒ロムとは
SIMカード方式が利用される前までは、端末に電話番号に相当する情報が直接書き込まれていました。電話情報が書き込まれた状態を黒ロム、書き込まれていない状態を白ロムと呼びます。SIMカード方式の場合はカードを取り外すと「白」になるため、本来は関係ない概念ですが、赤ロムでない状態の端末が白ロムと便宜的に言われるようです。

・スマホの制限(ロック)の種類とは?
【SIMのロック】→異なるキャリア端末を利用できなくする制限で、SIMフリー機はこの制限がないものです。
【ROMのロック】→端末固有のIDを利用したキャリア通信網を使えなくする制限です。赤ロムなど。SIMは無関係です。
【ブートローダーのロック】→異なるOSを利用できなくする制限です。SIMは無関係です。

posted by CatappWorks at 22:47| Comment(0) | スマホ